ツナグ 辻村深月 死を考える
https://honto.jp/ebook/pd_28658664.htmlツナグ(新潮文庫) 辻村深月
これまた、岩盤浴で楽しむ中で数ある漫画などを押しのけ好きな作家のひとり、辻村先生の本を手に取ってみました。
この本はすごい!!
使者とかいて「ツナグ」
亡くなった人に一度だけ、現世の人と会わせる職業???
亡くなった側からの依頼は出来ず、生きてる側からの依頼はたった一度だけ。
また、亡くなった側は一度だけ会うことが出来る。
それゆえ、どちら(死人も現世人も)も慎重に決めなければならない。
そういう設定。
本を読み進めると、本当にそんな世界があるのではないか?と錯覚に陥ってしまうほど心理描写が精巧にできている!!
突然この世からいなくなってしまって、残された者の悲しみとか、前に進む力を失ったり、伝えたいのに伝えることが出来ないもどかしさ。
生きている限り精いっぱい生きることはもちろんだけど、伝えたいことは伝えていこうと思いました。伝えきれずに亡くなるのは本当につらい。
死者に逢うことは生きている人のためか?生きている人が前に進めるために。
もし、自分が死ぬのならば、伝えられることはすべて伝えて死にたい!!
そういう意味ではこのブログでその時思ったことを残していくのも一つかなとも思いますね。
偶然の出会いの本でしたが、最高の本でした!!!